#23 伝える・伝わるとは? part3


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Oct 22 2022 18 mins  

コミュニケーションの話からずれますが、思っていることをより鮮明に伝える・伝わるためには、対話しようとする姿勢が大切だと思います。

そして、その対話をしようとする姿勢は、自分の価値観だけでなく、他者の価値観も自分の価値観のように一旦受け入れようとすることだと思います。文化人類学的な考えを踏まえて言うと、”自分”の世界における他人の物の見方でなく、”他人”の世界における他人の物の見方までどれだけ解像度を高めようとできるか。

さらにそこで必要となるのが、自分の世界でなく他人の世界なので、他人もそのように考えているだろうという「常識」をどれだけ疑えるかだと思います。

伝えるためにも、伝わるためにも、「常識を疑って常にいること」がとても大切ではないでしょうか。

今の社会では、SDGsや多様性がはやっていて、誰一人取り残さない社会を作ろうと言う風潮が誰しもに芽生えているのではないかと思います。ただ、常識を疑うことも、他人の世界まで知ろうとすることも、時間がとてつもなくかかります。資本主義が強い現代では、効率化がより最適化されます。そうなると、なるべく時間のかかることはコスパが悪いということで、悪とされてしまいます。そうなると、誰一人取り残さない精神は綺麗事に見え、資本主義を逆行した形になるので、それを行動する人が出ないというのが現状かと思います。

また、自己肯定感は高いが、自己効力感が低い人が多いと感じてしまうのですが、常識を疑うことは、一種の捉われや他者の評価などから解放されることでもあるかと思うので、自己肯定感を高める効果もあると思います。そう考えると、社会では常識を疑うことは一般的にできているのですが、それを自己効力感として行動に移せる人が少ないということなのかなとも思います。

効率化が求められていることは、一種の捉われだと思います。意識にすら上らないレベルで常識とされている。これを疑って、行動に移すことが、コミュニケ―ションをより円滑に進めるのに役立つのではないかと考えます。

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