Feb 29 2024 62 mins 2
前3回に続いて、高尾メソッドのフィロソフィー・哲学・思いについて議論しました。
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■話した内容
1. 雑談
- 高尾|次男の受験付き添いで、筑波に行ってきました
- 前園|腹筋と合わせて、ピアノの練習を続けています
- 森|山口県産業衛生学会に参加しました。太りました
2. 議論した内容
⚫︎高尾メソッドは会社の「病気」を治す
- ムンテラ:理論や研修だけ
- 服薬:手順と様式、シナリオ
- 外科手術:本格的なコンサルティング
- 困った従業員を退職させる、というのは全然根本解決になっていない
- 産業保健職からアプローチすると、組織改革に繋げるのは難しそう
⚫︎公衆衛生・疫学者として、予防の方が良いなとは思っている
- 起きていないうちに仕組みを導入できるのが理想
- 実際に問題になっていないと、動けないのは仕方ないが、対岸の火事として見ることができれば、、、
- あるいは、実績等をぶら下げて、破壊的創造を図る
⚫︎業務的健康管理と医療的健康管理
- バケツの穴を塞ぐのが業務的健康管理。その先で水を注いでいくのが医療的健康管理
- 一般的な産業保健職と我々が見ている部分は異なる→棲み分けできる
- 医療職は頼まれたことをやる
- 我々は頼まれていることとは違っても、本当にやるべきことをやる
⚫︎メンタルヘルス不調者を減らすこと、再発を減らすことを、経営目標にする
- より医療的な対応へと突き進む懸念もあり。メンタルヘルス不調者を減らすという目標自体、医療的な内容だと考えて、踏み込んでいけない恐れもあり。
- 安衛法は手段を拘束している、結果は見ていない
- 産業医に知れ渡れば・・・(直感的には理解しているだろうが、難しいのかもしれない)。長い目で見た施策
- マクロな介入という親和性が、一般的な医者にはない
- hygiene(衛生学)、population health(公衆衛生学)
- 労働衛生マネジメントシステム、心の健康づくり計画
⚫︎高尾メソッドの根幹には功利主義的考え方がある
- 最大多数の最大幸福。集団における幸福量の最大化
- 科学哲学と義務論(直観論)
- 功利主義の弱点を踏まえ、義務論を考慮した考えが、修正功利主義
- 標準化から多様性へ、という順序が大事
- とはいえ、病者を見捨てるというわけではない。。。
⚫︎ズルはダメよ、不公平はダメよ
- 3人の共通点
- 就業規則は言ったもん勝ちになる一方で、曖昧なので「ダメでしょ」と言うと問題になる
- 賃金制度を考える際には、従業員がどのようの感覚が重要。成果に対して報われる仕組みにするのか、不公平感を減らすのか。
- 医療リソースが豊富だったことによる弊害
⚫︎本音と建前
- 職場は働く場所。会社は家族と思っても良いけど、仕事をする場所にいるんだよ
- それぞれの場所における役割を演じなくなったのかもしれない
⚫︎仕組み・制度の趣旨や本質を理解することを大事にしている
- ちょっと気になる社会保障 V3
- 制度の抜け道を考えるのも好き
⚫︎次回に向けて・・・
- 個人に対する対応ではなく、集団に対する対応と考える
- メンタルフリー岡山の実現。「偽メンタルは岡山県・岡山市にはいません」
- マクロ介入を考えている