2024年5月3日(金)放送分
担当は赤嶺啓子さんです。
琉球新報17日付20面の記事から紹介します。
3月まで伊江村立保育所で保育士として働いた知念季哉さんは、
6年前に発症した脳内出血の影響で
右半身にまひの症状が残る中、
独自に作成した小道具を使って
村内の保育所などで絵本の読み聞かせを続け、
子どもたちを楽しませてきました。
「絵本の良さを多くの人に知ってもらいたい」と語り、
4月からは、認定絵本士の資格を取得するため、
沖縄女子短期大学に通い、スキルアップを目指しています。
知念さんは3月22日、初めてあおぞら小規模保育園で読み聞かせを行い、
子どもたちと一緒に絵本の世界を堪能しました。
子どもたちは、絵本の登場人物のせりふも覚え、
読み方をまねしてみるなど楽しんでいたということで、
渡久地久子園長は「子どもたちは目を輝かせて
あっという間に絵本の世界に引き込まれていた。お
互いの心が通じ合い絆ができたように感じた」と振り返っていました。
知念さんは「読んでいる本の内容によって子どもたちの表情が変わる。
悲しい本を読んでいると悲しい顔、
楽しい本を読んでいる時はにこにこ笑顔に変わる。
その表情を独り占めできる。
読み聞かせしている人にしか味わえない最高の時間」と醍醐味を語りました。