第117回 不妊手術等を強制した旧優生保護法は憲法違反と判断した最高裁判決


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Aug 10 2024 48 mins   178 1 0

皆様こんにちは


2024年7月3日に、最高裁判所より、極めて重要な判決が言い渡されました。

ニュース報道等もされていましたので、ご承知の方も多いかとは存じますが、弁護士放送でも、判決内容を簡単にご紹介できればと思い、本放送を配信させていただきます。


この最高裁判決で問題となったのは、戦後直後の1948年に制定された旧優生保護法に基づく優生手術及び人工妊娠中絶による被害です。

旧優生保護法は、1996年に母体保護法へと改正されていますが、その間、遺伝性疾患、ハンセン病、精神障害がある人等に対して、優生手術や人工妊娠中絶が実施され、都道府県を通じて厚生労働省が把握した件数だけでも、これらの手術によって約8万4000人もの方々が被害を受けたことが確認されていると言われています。


旧優生保護法は、条文を読む限り、明らかに人権侵害を内容とする憲法違反の法律であると認識できますが、戦後直後の今とは異なる社会状況の中で法律として制定されてしまったのかもしれません。

また、いずれにせよ、法律改正や被害者の方に対する国の対応等が遅すぎたことは事実かと考えられます。


極めて重要な判決かと思いますので、皆様、本放送をお聴きいただけますと幸いです。


 


 


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